ありがとうございました

遅くなりましたが、8月20日/21日@木屋町Urbanguidに
お越しくださったみなさん、本当にありがとうございました。


いま、サンレインには実店舗がないので、
京都の音楽好きとじかに接する機会が別段あるわけではありません。
oono yuuki、麓健一、マリア・ハトといった名前が、
どのくらい届いているのだろうか?と自問自答しながらの企画でもあったわけですが、
アンテナを(自分が発信している電波と近い周波数で)張って
日々音楽を聴いているひとたちと出会えたということが、とても嬉しいです。


土曜日には、FMN SOUND FACTORY(LOVEJOYやJBをリリースしているレーベルです)の
石橋さんが観に来てくださっていて、日記にこんなことを書いてくださいました。

http://fmn.main.jp/wp/?p=2485#more-2485


ぼく自身も初めて生の演奏を目にしたoono yuukiバンドですが、
彼らが京都人に与えた強い印象を思うと、なぜか(お門違いと知りつつも)
とても誇らしい気持ちになります。


東京と言うところはやっぱり面白い街であることに間違いないとして、
ただ、それでもDOMMUNEにせよナタリーにせよ、東京の旬な情報が
地方に流れ込んでゆくだけという"情報の傾斜"は如何ともしがたくあると思うんです。
しかも、同じ東京から発せられる情報の中でも、
離れた地方都市まで正しく伝わってゆくものと、
そうでないものが微妙にあるということを、日々感じさせられずにはいられない。


ただ、7月末に大分でミワサチコさんの歌を実際に聴いて、
こんなところにこんな人がいたのだ!とぼくが驚愕したように、
今回も「CDとは印象が全然違うけど、すごくよかったね」と言ってくださるかたがいたように、
「情報」というのはどこまでたっても「情報」で、
どんなに種種多層なメディアが発達しても「百聞は一見に如かず」という諺が
その言葉の正しさを失うことはないんじゃないかなあという気がします。


たかが一介のCD屋ではありますが、そういう「百聞は一見に如かず」を、
たとえば広告や噂レベルから「作品」という確かなものへ、
さらに録音作品から実際の演奏現場へ、
高いところから低いところへ流れてゆく「情報」に囚われず、
体験として共有してもらえるような場所を(ぼくらのやりかたで)
作って行かなくてはいけないと、あらためて思わされた2日間でありました。


サンレインレコーズ主催イベントは、また思いだした頃にやります。
どうぞよろしくお願いします。