新山本達久vol.9
4月から配布サンプラーが変わりまして、今月は僕が選んだ曲によるサンプラーになっております。以下が曲目と曲解説です。うちで何か買うと必ず貰えるので、是非聴いてみて下さい。
月刊サンレイン vol.2 selected by 山本達久
#1 Tipo Cabeza "Le Chas (Needle's Eye)" 6:47 【Anfibio】
Tipo Cabezaは、佐藤允彦(p)、岡部洋一(per)fromROVO、加藤真一(b)によるピアノトリオ。この曲は、現代JAZZの鬱屈感がまるでない、まさにプログレッシヴ・ラテン・ジャズと呼ぶに相応しい爽快なアップテンポ曲です。
#2 Spencer Doran "23" 5:05 【Styles】
カリフォルニア州アルカタ在住。熱狂的なレコード・コレクターであり、ヒップホップ・アーティスト/DJであり、ドローン・エレクトロニックやサイケデリック・ガレージ・ノイズ、グラインドコアなどのプロジェクトでも活動する若き天才:SpencerDoranの新しいアルバムから、ラーガとエレクトロニカをmixしたようなコラージュ音と音抜けが素晴らしいドラムのビートを、持ち前の斬新なセンスでeditしたとてもカッコイイ、ドライブに最適な曲です。
#3 Spencer Doran "Listen" 2:51 【Styles】
上の曲から繋がっているように聴こえるんですが、アルバム内でも繋がっていて、この2曲は繋げて収録したかったので、そうしました。この曲は、ソウルのレコードをブレイクビーツの手法でバルカン音楽にしてあるみたいな斬新なもので、時折ソウルフルな歌が突然カットインしてきたり、ラストの方ではビーチボーイズのようなゆるい展開になったりするけど踊れる曲です。
#4 埋火 "わたしのふね" 2:53 【わたしのふね】
うちの店員でもあるミシオさん率いる埋火の最新アルバムから。タイトル曲でもあるこの曲は、歌メロ、曲展開も凝っていて、途中で出てくるオーバーダヴされた木琴は、少しだけスティーヴ・ライヒを髣髴とさせるんですが、良い感じに演奏が揺れてて、ほっこりします。これもドライブに良いと思います。
#5 Tabata Mitsuru "Seagulls" 6:37 【We All Gonna Face The Rising Sun】
anal by anal時代の初期ボアダムスのメンバーであり、アシッドマザーズテンプルではベースを弾き、最近復活を果たしたZENI-GEVAでは神童と言われたギターテクを惜しみなく披露したり、歌も歌ったり、とにかく色んなことをやってらっしゃるMr.サイケデリック、TabataMitsuru。今までsoloのCDは海外から4枚出ていて、どれも絶妙なアンサンブル感でどれも捨て難いんですが、今回は敢えてこの曲にしてみました。ひたすら美しいギターアルペジオのアンサンブルに、キラキラノイズが乗っかっているシンプルな曲で、つい聴き入ってしまいます。
#6 Oshima Teruyuki "The Molecular Ensemble 2" 3:32 【Into The Black】
ブレイクビーツを更に細分化した、マクロに対するミクロのような半人力ブレイクビーツを聴かせるsimを率いる大島輝之のsoloアルバムより。総勢10数人で音をちょっとずつ小出しにしたものを段々ビートになるように再構築させてある曲なんですが、まさにバランス感覚=センスとはこのことで、カッコイイの極み。コーネリアスや、ノイバウンテン、PARAなど好きな人は嵌ると思います。
#7 Tipo Cabeza "Papyrus" 6:00 【Anfibio】
このCDの一曲目収録のBANDと同じBANDです。この曲はチックコリアのニュートリオにも通じるメランコリックなんだけどラティーノ・ダンサブルな曲で、泣けるけど踊れる曲だと思います。このBAND、全然知られてませんが、この曲も1曲目も同じアルバムに入っているので、引っかかった方は是非買って聴いてみて下さい。
#8 Nasuno Mitsuru "Motai" 7:31 【Prequel Oct. 1998 - Mar. 1999 + 1】
この曲は、日本を代表する先鋭ベーシスト、ナスノさんの曲で、去年発売されたソロアルバムからのものです。この曲の参加アーティストは、Samm Bennett (wave drum)/Nasuno Mitsuru (bass, keyboard, voice, programming, etc.)と、2人で非常に緻密な音楽を作ってらっしゃいます。かなりアシッドで、アブストラクトなチルアウト曲ですが、聴けば聴くほど発見がある面白い曲です。ナスノさんは、アヴァンギャルド界隈は勿論、現在は布袋寅泰BANDやILL、フルカワミキなど、J-POPフィールドでもブイブイブイとイワせておられるふり幅を見せ付けるお方。人間も面白いです。
#9 石橋英子 Feat. 加藤雄一郎, 稲田貴貞, カッキー "アーケイドのクリスマス" 5:12 【Drifting Devil】
PANICSMILEや、石橋英子×アチコ、最近ではel-maloやタテタカコのプロデュースでも知っておられる方は多いはず。そんな英子さんの2ndソロアルバムは珠玉の名曲揃いでございます。そのアルバムのラストを飾るこの曲はほんとに良い歌なんですが、本人は最後まで収録するかどうかを悩んだとか。世に出て良かった。試聴機で最後まで試聴する人はそういないだろうし、このサンプラーで聴いて貰いたかった曲です。
#10 Middle9 "After It Pause" 3:30 【Sea That Has Become Kown】
関西を拠点に活動する美メロインストBANDの2ndアルバムから。ほんとは1曲目も捨て難かったんですが、後半に収録されているこの曲は、明るくも儚い、海で聴きたくなる曲です。なんて言ったら良いのか、写真で見るような晴れ渡るキラキラのビーチ。でも実際にそこに行ってみたら実は夏じゃなくて少し肌寒い季節だったみたいな曲です。車で聴くのも良い感じです。ヴィブラフォン
の入ったインストっていうとトータスを思い出しますが、もっと聴きやすいです。
#11 Anima Mundi "Tal Vez Llueva" 9:42 【Primer Encuentro】
ROVOやAlterdStates、ONJOでもその屋台骨且つ存在感満載なドラムが健在な芳垣安弘氏と、アルゼンチン音響派と呼ばれる人達として、ROVOとの共演盤が出てたり、自身のソロアルバムがいつもアイデア満載で僕も大好きなサンティアーゴ・バスケスの二人名義UNITに、内橋和久、GOMA da didjeridoo、Alejandro Franov、岡部洋一、高良久美子などの音楽家を迎えて録音されたこの完全即興曲は、ほんとに極上のアンビエント〜チルアウト〜民族音楽〜JAZZ〜現代音楽なリズムトラックで、まさに脳で踊れます。隠れた名盤だと思います。
#12 七尾旅人 "LAST DATE" 6:09 【Perfect!(V.A.)】
911ファンタジアでは打ち込みを使った多重録音で、驚天動地の世界を作り上げた旅人くん。この曲は、その世界からうってかわって、シンプルな弾き語りと石橋英子さんのピアノが静かにポロンポロン、ポツンポツンと鳴っている、いわば、シンプルなBAND演奏を推し進めたかのような佳曲です。次回作の布石とも言えるこの曲をもっと皆さんに聴いて欲しいです。この曲が収録されているコンピも、近年稀に見る極上コンピです。
#13 Yoshio Machida "Bloom excerpt" 1:43 【Naada (short version)】
スチールパンの生演奏のみで作られたこのアルバムは、既存のスチールパンのイメージを根底から覆します。とにかくアンビエンティックでチルです。元々スチールパンの音色はウォームで気持ちが良く、その特性を余すところなく収録したスチールパンアンビエント曲です。このトラックは既存のトラックのショートVer.です。
#14 オオクボ-T "ヘロヘロ星人襲来" 0:42 【KILLING MACHINE DOMINATOR】
福岡の奇跡!!抱腹絶倒!!締まります。是非最後にこの曲を聴いてください。
というわけで、今日のオススメ商品は上記サンプラーに収録されているCD全部です!
山本達久
遅番の佐野です。
今日は学生時代の友達で、最近秋葉原CLUB GOODMANにて人生初バンドライブをやったばかりのSちゃんが遊びに来てくれました。
色々話を聞いていて自分が初めてライブハウスでライブをやったときのことなんかを思い出してしまってなんだかちょっぴり青い気持ちが蘇ってしまいました。
人間やっぱり常に初心忘れるべからず野気持ちを肝に銘じていなければいけませんね。
そういうことって直ぐに忘れてしまいがちですが。
最近は新しいスタッフが入ってきたりもしたし何だか春だなーっと感じることが多いです。
それでは今日のオススメ。
真保☆タイディスコ / 住m場syo着るmの絡まって
http://www.sunrain-records.com/catalog-1884.html
何度か真保☆タイディスコ女史のDJは聴いたことがあったのですが今作は普段の彼女のプレイとは一味違った感じです。
グライム/エレクトロニカ/ヒップホップという重心低めなトラックに載せて真保☆タイディスコ印な乙女心MCをかましているというわりとディープな内容。
普段のキラキラしたタイディスコなプレイを期待して面食らってしまいます。
しかしながらこの重心低めの楽曲も数々の現場で培ってきたセンスがヒカリまくっていて流石という感じ。
これ聴いたら真保☆タイディスコのグライムセット聞いてみたくなりますね!
それでは以下個人的な告知をさせてもらいます。
今週土曜日11日吉祥寺BAR CHEEKYにて
[ WEEKENDWARRIOR ]
《Guest DJ》
AO INOUE(macca fat/Dry&Heavy)
FUKUYOKA (夕焼けの丘/SUNRAIN RECORDS)
《DJ》
ICHIHASHI(URC SOUNDSYSTEM//KEN2-DSPECIAL)
TARO(URC SOUNDSYSTEM)
open 21:00
door Free
BAR CHEEKY
http://www.bar-cheeky.com/map.html
入場料タダなんでお近くの人は是非是非気軽に遊びに来て下さい。
この日はおとなり吉祥寺WARPでもBASED ON KYOTOやMOOCHY氏がプレイしているみたいです。
来週木曜日16日渋谷MODULEにて
【TRIBAROOM】
at MODULE(渋谷)
TRIBAROOMとは、TRIBAL×BAR×ROOMからなる造語であり
【TRIBAL MUSIC】というキーワードを各ジャンルで活動をするDJ陣が
独自に解釈し、表現するPARTYである。
《MUSIC STYLE》
体が自然と揺すばれる人間根源にある民族性のある音
No Beat〜Ambient〜House〜TechHouse〜Minimal〜Trance
《DJ STYLE》
ライブ感・実験性をコンセプトに、現場で新たなものを生み出し
DJの新たなる可能性の追求
2009.04.16(木)
22:00〜
DOOR: 2000yen(1D)
W/f 1500yen(1D)
B2F
Music:Tribal Music
YASUHIRO IIDA(Re:sounds/Kikz/Rad)
HIRO NAKAGAWA(Rad/Late Night)
YK(24/7media Records/Psy16)
B1F
Music:Tribal Ambient
FUKUYOKA (Sunrain Records)
KUMASEN (SUPER!FRESH)
宝生久弥 (Scape REC,Tokyo)
Visual:OONO
※IDチェックありますので顔写真付の身分証明書ご持参下さい
MODULE INFO:
東京都渋谷区宇田川町34-6 M&IビルB1F,B2F
TEL: 03-3464-8432
URL: www.module-tokyo.com
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×TRIBAROOM×
http://mixi.jp/view_community.pl?id=4038737
BAR CHEEKYではレゲエを、MODULEではアンビエントをテーマにプレイします。
ご都合合う方は是非是非遊びに来て下さい!
佐野ヒロシ a.k.a. FUKUYOKA