さむいですね
お客さんに、「しぶいのが聴きたい」というリクエストを受けて、あれこれ探しました。
なにを指して「しぶい」と言うのか、僕自身分かりかねているので何枚も掘っては「違う」と言われ、なんとなくようやく絞ったのがこの三枚。
makino,takuma / in the suburbs
一番最初に思いついたのがこれです。言葉なき酔いどれ詩人。吉田さんに教えてもらったのですが、聴いたときにはほんとにびっくりしました。
lake / LAKE
入荷と同時にサンレインスタッフがこぞって絶賛したLAKEです。削ぎ落とされたシティポップスは、洗練と同時にワビサビも感じさせます。
GEOFF FARINA / 5songs
元KARATEのフロントマンのソロ作品。ジャズやブルースにも精通してはるのが見事に伝わる、声、曲、ともどもに深みのある歌です。
先日もいろいろと話したあげく、2時間ほどかけてKIP HANRAHAN の"TENDERNESS"を選んでいただいたのですが、
しぶいとか、泣けるとか、ゆるいとか・・・ひとことで言っても人によってそう感じるツボが本当に違うんだなー、と実感します。
(とくにそのかたは、外国からいらっしゃったかたで、日本語はじょうずなんですが、やはり細かいニュアンスにたいする感覚にはお互いずれがありました。)
でも、こんなふうに実際にお店に来てもらって、ああだこうだ言いながら根気よく気に入るものを見つけてもらえると嬉しいです。カウンターも喜びます。
では、遅番の吉田さんに代わります。
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はい、遅番吉田です。
寒い時にはコタツに入ってアイスクリーム食うのが美味いように、
冷えたロックを聴くのもオツです。
今日はサンレイン、クーラーかかってるのか?
みたいなコレ。
Trans Am/Liberation
HEADZ19
\2,415
DCのトリオバンドで中にはフガジみたいな曲もあるんだけど、バッキバキのNWサウンドなのです。
これは7枚目らしく、その前の作品はエレポップだったらしく、これはどっちかというと、
更にその前(たぶん2nd、3rd)の感じに戻ったらしいんですが、
バッチリNWサウンドですよ。
サウンドって何よ、っておっしゃるの分かります。
ズバリ、録り音がめっちゃNWなんですよ。
打ち込み曲は初期デペッシュモードみたいよ。生ドラムの音はスティーヴ・リリーホワイトみたいよ。
「ドガンドガン」言ってます。
かと言えば、パスッパスにデッドで無反射なドラムサウンドの曲もあり、
「うぉーゲートでザクザク切ってるねぇぇ」と。
ベースにはいちいち何かの空間系エフェクターがかかっていてマガジンみたいよ。
歪みかけるとストラングラーズみたいよ。
まじで「ブー」と噴き出すぐらい、大80S録音見本市みたいなアルバムですわ。
基本はインストなんだけど、ボーカルもたまに入っていて、
この歌い方がまた。。「ブー」
もう何周もリピートしてるのだが、全然飽きない!
このとぐろを巻くようなダークさと、やみくもなダンサブルさ、たまらん。。夕闇迫るビルの屋上で踊り狂うみたいなあの感じ。
時々声にオートチューンかかってるし(爆)。
2003年にこれってすげーすよ。音フェチの皆様、大80S録音見本市です。コレ。
ちなみに今吉田密かにPRODIGYの新譜にハマってます(笑)。
コレも死ぬほど「ブー」なんです。ははは。