500円CD-Rの世界

これは昔で言えば、カセットのデモテープと同じ位置のものですね。
大体3〜5曲ほど入っていて、物凄く完成度の高いものから、初期衝動のみ!のラフスケッチ的なものまで、
様々な世界が繰り広げられていて非常に興味深い。
入門盤としてお手ごろな価格もよろしいようで、当店でもよく売れます。
今日の新入荷DEMO。

ソコラノグループ/デモンストレーション
知る人ぞ知るno waveロックンロールバンド、ダツボウノイズの元ボーカル、オオノタカオによる新バンドソコラノグループの1stデモ音源。色白&長身、そしてイケメン(笑)で更に奥ゆかしい人柄のオオノ君のステージでの豹変ぶりは昔から凄いんだが、まあ、まずはこの感電してねじれまくったロックンロールを聴いて、あ、と思ったら是非ライブ会場へ。

polygonum/5demo tracks
インディー時代のsonic youthタイプのギターサウンドが特徴のpolygonum、しかしリズム面が明らかに00年代以降の感触で、また元々テクノ系の音を指向していたギタリストのフィードバックノイズはエフェクトの使い方が非常に上品で、包み込む感じ。紅一点ミユキ嬢のボーカルはそのフィードバック音と同化するようなハーモニーで特定のイメージを沸かせないところが特徴。このバンドもライブで爆音聴くことをオススメします。

そして、
これは500円デモではないのですが、

プパボーンファミリー/レッツ・ポックンロール
なんかスゲーものを聴いてしまった感じ。
最初、あーこのテの打ち込みカラオケ系かぁ〜と思ったら大間違い、ブルース?ジャズ?(めちゃめちゃ録音イイし)初期のバースデー・パーティやジム・フィータス的な本気度が異様に高い、悪ノリ感、バットホールサファーズのあのスカム感、聴き進むにつれとんでもないプパボーンワールドにズッポリだ。5回くらいリピートで聴いてしまいました。
ジャケ、インナー共にアートワークも素晴らしく、アマチュアの誇りを感じる名盤。
日々の生活の中、どうせ時間やお金をかけるならここまでやるのが潔いと思う。
傑作ですよ。

吉田の次回出勤は未定。
それではお疲れ様です〜