おっと、バトンが落ちてる。。

拾う、拾わない、どっちだ汗


貧乏生活してると、気づくんだけど、
要するにお金の使い道よね。
リアルに1日千円の生活やってると、ライブ観に行けないやん。
そうすると、自分の倍の1日2千円の生活やってる人が、まあ倍ではなくて1.5倍の所得だったとする。
大体月給¥200,000よねーその人。
それでも\2,500+\500のライブとか行けないのねー。
CDも1枚買うのギリギリだよなー。交通費かかればもちろん昼メシ抜き、だ。
あと、最近すごくよくあるのが、ライブのお誘いをしたとき、
「都合が合えば行きますー」という回答。
つまり、都合が悪ければ行かないわけで、その人の1日の優先順位のかなり下の方にあるわけだ。
ロックだの、ライブだのは。
一般的な大衆娯楽でないのは確かな事。
さすがに友人のお願いでも付き合ってる余裕はナイ。
こんだけ失業率が上がれば、しょうがないなぁと思う。自分なんかはまだ最初から低いからいいけど、
ある程度の暮らしをしてきた層は大変だろう。
昼のランチは1300円、とか。夜は5000円くらい飲む、とか。
毎週1万円近くCD買う、とか。毎月5万円くらい服買う、とか。
まあ色々だろうけど、これらが無理になってしまった人々もおるやろうしね。
あれれ?前回からの続きになってない?

それではそろそろ遅番佐野君に代わります。
吉田次回出勤は来週の水曜日、早番です。
お疲れ様でした〜〜





遅番の佐野です。

音楽とお金というテーマについて自分もちょっとだけ考えてみました。

いや、実はものすごく考えてみたんですが、自分は自分のことをミュージシャンだとは思っていないので、音楽で金を稼ぐって言う概念がものすごく希薄なのです。

だから凄く難しくてものすごい悩んでしまいました。

ただ、CD屋で働いていて思うことは、本当に、世の中の人は音楽に対して使うお金の金額が減ったよなーという悲しい現実。

自分が子供のころは携帯電話なんてものが存在しなかったのでその分、今の若い人たちより余計に、CD、レコード、洋服などにお金をつぎ込めたのは確かだったと思います。

そして、インターネットがこれだけ発達した現在、お金を払わなくても、音楽なんてものはバンバン手に入っちゃうのも現実。

レコードやCDというパッケージ商品を所有して悦にいっているなんてのは完全に昭和な感覚なんでしょうかね。



最近自分の周りで話題になっているジム・オルークのインタビューの一節。


―それこそ今ってインターネットでいつの時代の音楽も聴けるわけじゃないですか? ジムさんは60〜70年代の音楽に相当詳しいと思うんですけど、今は若い人もインターネットでそういうのを聴いて、それに影響を受けた音楽を作ってたりする。そういう音楽ってどう思います?

ジム:でもそれは影響じゃないと思う。文脈がわからなければ、それはインフォメーションだけ、経験じゃない。インターネット世代の問題は、経験がないことだと思う。「それ知ってる」ってその「知ってる」って今はどういう意味で使ってるのか、どう定義するのか。自分の人生に音楽が入り込まなければ、経験はできないと思う。製品のように扱うだけでは、わからないと思う。もちろん年を取ってみて初めて経験したことがわかるんだろうけど、今の若者は大人になると本当に経験があるかどうか知らない…。


確かに、「自分の人生に音楽が入り込む経験」というのは、能動的に身体で会得してこそのことだと思います。

モニターの前で座ってるだけではそういう経験は体感し得ないんではないでしょうか。

僕の世代は携帯電話がなかったからと言って決して好きなだけお金をつぎ込めたわけではありません(一部にはそんな夢のような生活をしていた裕福な家庭に育った人もいたかもしれませんが)。

しかしながら、限られたお金と情報の中で、トライアンドエラーを繰り返し、経験を獲得してきました。

インターネット以降の世代はあまり失敗する人がいない気がします。

検索してすぐ結論に行き着いちゃうことが日常化しているからでしょうか。

なんか、話がそれてきちゃいましたね笑。

まぁ、CD屋で働く身としては、もっとみんなジャケ買いとかの無茶な買い方して新しい扉を開いて未体験ゾーンを経験して欲しいなーということです。

そうすれば音楽業界がもうちょっとだけ潤って音楽で食っていこうとする人の道がもう少しだけ開かれる気がします。



それでは今日の一枚


森ゆに / 夏は来る

http://www.sunrain-records.com/catalog-2466.html

力強くて、それでいて、ものすごいやさしさに包まれた歌声がとにかく素晴らしい。

ピアノとバイオリンと森ゆにさんのボーカルの声だけというとてもシンプルな構成なのに、その、隙間隙間に、何だかとてつもない空気感という圧倒的な情報量が詰まっています。

このCDを再生すると一瞬でそこの空間が柔らかい空気に包まれるという、柔軟剤のような作品です。

サンレインでは現在、絶賛先行発売中です。



それから重要なお知らせ。

明日10月4日、日曜日はスタッフが全員ライブ活動などで出払っている為、18時にて閉店させて頂きます。ご了承ください。




佐野ヒロシ