月食から始まった2010年

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。


元旦は、初詣がてら部屋を引き払う最後の手続きのために東京へ行き、
ミシオさん、達久くん、FUN☆ANAの田代くん、そしてFRATENNの小島くんというメンツで鍋をしまして、
明け方に18切符で実家に帰ったのですが、
北陸はとにかく雪!でした。上越線に入った途端に景色が変わっていて、
子供の頃から歩きなれていたはずの雪に滑ってしまう自分に少し寂しさを覚えたりしました。


今日、京都へ戻ってきて、たまっていた発送や売り上げデータのまとめ等をやっていたのですが、
いかんせん倉庫(兼・事務所)が寒すぎ―途中でいてもたっても居られなくなり、寺町まで行って一番安い電気ストーブを購入。
家に帰って作業の続きをやっているうち、こんな時間に。


お店がないと始まりと終わりの感覚もぼやけてくるのかなあ、、と思いながら、ブログを書いております。


今年一番最初にここでとりあげる作品は何にしようかと、あれやこれや考えていたのですが、
まずは、なによりというべきか、いまさら、というべきか、しかもお店の商品でない、これを。


Ashra / New Age of Earth

所謂ジャーマン・エレクトロの金字塔的名盤で、これについて書かれているたくさんのレコメンド以上に僕が加えることなんて何もないのですが、
1曲目の「SUNRAIN」は本当に空を突き抜けて上ってゆくような感覚に満ちながら、
どこか、たとえばJOJO広重さんやマゾンナの轟かせるノイズがその底の底に秘めている安らぎ、それだけを抽出したようなふうにも聴こえてきて、
とにかく深い。この曲を店名にしようと考えた佐野さんに拍手!したくなります(マニュエル・ゲッチングに直接「あなたの曲をお店の名前にしてもいいか」と尋ねた、というエピソードがあるそうです。)


もういちど店舗を構えることができたら、この曲を開店と閉店のBGMにしよう。
この音楽が見せてくれる景色と、想像力への無限の働きかけを信じて、僕もがんばろうと思います。


まだこの本家「サンレイン」を聴いたことのない人はぜひ!聴いてみてください。