0と1と2の日

明日は、これです。


2010年1月13日(水)渋谷o-nest
PANICSMILE presents『WE SAY FOGGY! vol.5』

19:00/19:30
¥2,500(¥2,800)+1DRINK ¥500

[ACT:]
BOSSSTON CRUIZING MANIA
ロレッタセコハン
オオクボ-T
スペースカンフーマン
PANICSMILE

パニックスマイルのサイトには「more band...」とあるのですが、ほかにだれか出るのでしょうか?気になります。
しかし、このメンツ!パニスマの歴史を集約するような強烈な祝賀会になるのでしょうね。行きたい!


[本日の再入荷]

SEBASTIAN X / ワンダフル・ワールド
http://www.sunrain-records.com/catalog-2538.html


SEBASTIAN X / LIFE VS LIFE
http://www.sunrain-records.com/catalog-2268.html


DJ YOGURT / Sound of Sleep -Special Edition-
http://www.sunrain-records.com/catalog-2162.html


そして、新譜!ついに入荷しましたよ。

千住宗臣&山本達久 / a thousand mountains 〜 accoustic & synthesized drums and percussion
http://www.sunrain-records.com/catalog-2596.html


なんというか、門外漢がとやかく言うことじゃないなあとただただ感心し、驚愕する、そんなアルバムです。
達久君のmixi日記から勝手に転載したのですが、解説も秀逸。
サンレインのお客さんには、ぜひ聴いてほしいと思います。


山本達久による全曲解説!!


1. chronoscope fatigue (5:53)

イデアは僕で、沼田プロデューサーからシンバル、スナッピー禁止令が敷かれた曲です。
基本的に二人で基準になるテンポ120の8分音符だけ共有して、千住君はBDがテンポ120の二拍三連、上半身右手が同じテンポだけど、16分の7でずれるミニマルなタム回しと左手がそのパターンの裏リズムをハイハットで。僕は、BDがテンポ120で4つ打ち、左手はテンポ120の5拍4連、右手はフロア→ハイタム→スネアの順に4分で回して同じテンポの3拍子に聴こえるようなパターン。これを基本のミニマルパターンとして途中でどんどんヴァリエイティヴにセッションしていく曲なんですが、それぞれはかなりスクエアなビートなのに二人でせーのでやってると、アフリカ訛りみたいな訛り感が出たのはビックリしました。機械でやるとこういう風にはならない良い例みたいな迫力ある曲です。


2. foggy in aquarium (2:01)

イデアは千住くんで、千住くんがシンプルでゆったりとした16ビートを叩き、そのスネアに物凄く深いリヴァーヴをかけるというトラック、僕がそのゆったりしたテンポの4倍のテンポでハイハット、スネアの上に置いた鉄板、バスドラで物凄く速い変則ブレイクビーツを被せて、そのブレイクビーツで出来た無音部分を効果的にするために、タムにタオルをかけた状態でランダムに間を空けながら二人でトコトコ軽くて短いフレーズを叩き、そのトラックにピッチシフト、ディレイなど様々なエフェクトがランダムにかかるエフェクターをかませたトラックを、千住君が面白いmixをしています。2分くらいの短い曲ですが、水の中で小人が全力疾走してるような爽やかな曲です。


3. coral flirtation (11:07)

この曲は二人とも絶対やろうとアイデアを出した曲で、僕がライブでもよくやる、菜箸を使って、めちゃめちゃ音は小さいけど、音数多くてパッセージが激速なのをとにかく二人でやって、プチプチした音の嵐をやりたかったんですが、千住君はsoloの時にPCを使ってリアルタイムeffectかけてやったりしてるので、千住君のトラックだけ、エフェクト用のオーバートップマイクを2本足して、そのトラックをランダムにループさせたり、リアルタイムでエフェクトをランダムにかけたりと、ただプチプチいってるだけではない、大変面白いキラキラ、プチプチ、ピコピコ、チャラチャラ、メゲメゲ、パキパキなアンビエント的なトラックになりました。このトラックは、experimentalとしても、アンビエントとしても、電子音楽としても、ノイズとしても、再生環境によって表情が変わるとても面白い曲です。オススメです。


4. scattered devils (3:24)

このトラックは、千住くんのBANDメイトであり、菊地成孔キップ・ハンラハンなどとのコラボレート、ピアニストとしては元JAPANのデヴィッド・シルヴィアンBANDにも在籍していたことのある孤高の鬼才、渡邉琢磨 a.k.a. COMBOPIANOさんに、二人の完全インプロトラックを素材としてマルチトラックで渡して、好きにしてもらいました。全トラック中、最も音圧が高く、バッキバキにカットアップコラージュされた過激なトラックです。本職であるピアノが最後の10秒くらいだけ出てくるのが憎いなと思いました。ドラムの録り音の良さが伝わる良い曲です。


5. correspon-dance (5:18)

この曲は二人の録音素材を使って、千住君が全部自分で作った佳曲です。基本的には千住君の流れるようなドラムソロが際立って聴こえるんですが、奥の方に二人のインプロヴィゼーションがラジオのような音質で存在感たっぷりに鳴っていて、それが演奏というか、渓流を泳ぐヤマメが水の中ではこんな音を聴いてるんがないかと思うようなプリミティブな感じにmixされています。ラストのあたりで出てくる面白い音にも注目です。千住君のシンバルレガートがほんとに綺麗な曲です。


6. fricative lights (8:38)

この曲は、二人とも、ドラムで音響的なことは出来ないか考えてた時に千住君が具体的なアイデアを出してくれて、演奏は全部僕がやった曲です。一言で言うなら、ドラムを使ったドローンです。
まず、お互いのハイタム、フロアタム、スネア、シンバル2枚ずつ、それから別で30インチの大太鼓、28インチの銅鑼、自前のメタルスリットドラムを、全く同じテンションで、同じストロークで1トラックにつき3分ずつきっかりと全13トラック気合いで演奏してから、それを時間軸や楽器の相性を上手く考えながら千住君がディレクトするという手法で作りました。
この曲は出来るだけ良い再生環境で爆音で聴いて欲しい曲です。正に音の壁はアコースティックで出せる!のが実証された曲です。オススメです。


7. chronoscope fatigue variation (4:52)

最後のこのトラックは、ほぼボーナストラックなノリですが、アイデアは1トラック目と全く同じで、二人ともが過剰に叩きまくってるversionのトラックです。とにかくやらかしてるので、恥ずかしいです。下手くそが思いっきり叩いてるような感じです。あくまで御愛嬌ということで。。。