今日は、再入荷はありませんでした。
新入荷も1タイトルのみ。キリヒトの早川率いる、高品格のあたらしいCD-Rです。


http://www.sunrain-records.com/catalog-2632.html

京都のライブハウスでは、
「ルーツ」を通っているかどうかで「よい」「わるい」を決められる時代がありました。

ここでいう「ルーツ」とは、平たく言えば60年代までのブルース/ジャズ/ロック等です。
古いものを通過すればするほど、評価されました。
「90年代以降の要素」自体は悪いことではないのですが、
その匂いしかしないと、ライブ後のありがたいお言葉のなかで「浅い」と断罪されます。


基本的には、根源的な音楽を通ることの重要性には賛成なのですが、
ただ、「ルーツ」ということばには、そのひとの「原点」に意識的であるという側面もあるなあと、
思うのです。


高品格で早川さんがやろうとしていることは、
おそらくDEVO〜The B-52's〜クラフトワークという早川さんの「原点」を、
早川さん独自の解釈とやり方で刷新する表現です。

俺らはこれがやりたい!そしてこれは俺らにしかできん、
という裸一貫な姿勢と喜びとがこのライブ録音から伝わってくるのが、
ほんとうに素晴らしいなあと思いました。


来週アバンギルドでライブがあるのですが(なんとJOJO広重さんとツーマンです)、
僕もすこしばかり、原点に立ち返った歌をうたおうかな、と考えています。