東京より戻ると、留守の間にびっくりするほどのご注文を頂いていました。
昨日では発送しきれず、あと一日余計にお待たせすることに。ご迷惑をおかけしました。

倉庫をあちこちとかき回したので、山のように積まれていた段ボールがいまでは海のようになっています。
片づけなくては…

再入荷です。

folk enough / Albertini
http://www.sunrain-records.com/catalog-263.html

folk enough / Blues
http://www.sunrain-records.com/catalog-264.html

folk enough / Rain Dance
http://www.sunrain-records.com/catalog-1115.html

ゑでぃまぁこん / やっほのぽとり
http://www.sunrain-records.com/catalog-2059.html


folk enoughについて書きます。
今回、ぼくは東京で3本ライブをしてきました。
共演してくださった9つのアクトを観て、どれも素晴らしいステージだったのですが、
とりわけ印象に残ったのは、このfolk enoughでした。


彼らとの出会いは2000年にまでさかのぼります。ぼくが歌を歌い始めて間もない頃です。
Kのバンド?と思うほどにロウファイで、スカスカで、間の取り方がきわめて個性的なガレージロックでした。
いまでも全体的な方向性はあまり変化していません。folk enoughという独自の存在は、この時すでに確立されていたのかも知れません。
彼らは大体半年から一年のペースで京都にやって来て、ぼくはそのほとんどのライブを観に行っています。


いま思うと実に驚くべきことに、彼らのステージはいつも、
ぼく(そしてぼくを含むオーディエンス)が予想した通りのテキトーさと脱力感を満載して進行し、
そして同時にいつも、ぼくらの予想をはるかに超えていたのでした。


その場に居合わせるひとたちを圧倒的するかと思えば、次の瞬間には置いてけぼりにして、
曲芸のようでもあり、コメディのようでもあり、それでいてどうしようもなくロックンロール。

日曜日に観たショウ(まさにそう形容するべき)も、
軽やかな8ビートからノイズの嵐まで自由自在に「folk enough」していました。圧巻でした。


ボーカルの井上くんが、いつだったか教えてくれた、影響を受けたアーティストの名には、
シドバレット、カートコバーン、ジョンスペンサー、ベック、
そして(特定の名は挙がりませんでしたが)フリージャズにデルタブルースなどがあり、
それら全部をひっくるめて「俺流」で、俺の一番気持ちいいように、
こなしてしまおう!というのが、folk enoughの表現であり、美学なのだと思います。


昨日入荷した作品は、どれも名作ですのでぜひ聴いてみてください。
(「BLUES」のレビューが間に合っておりませんが、明日には書いておきますので!)
現在制作中と言う新譜も非常に楽しみです。


映像は2008年福岡でのライブ、ぼくはおそらく画面外、右下くらいで笑いながら観ていたはず。