探して、見つける

ボロフェスタ」というイベントの企画に携わっております。
2002年から始まったイベントで、大きくなったり小さくなったりしながら、
この10月で9年目を迎えます。


週末は、サンレイン倉庫も入っているビルの
1階(livehouse nano)と2階(sports bar ラクボウズ)を使って、
プレイベント「nano BOROFESTA」を開催しました。


金曜の昼から会場設営がスタート。
サンレインの注文の梱包と発送の手配を済ませながら、
若いスタッフやもぐら君達と一緒に、ステージバックに吊るフラッグを作ったりしました。


ライブハウスのフロアでの作業ですから、BGMも大音量で。


orge you assholeが好きだ、という大学生のスタッフと一緒に作業していたので、
bedの新譜を聴いてもらいました。



http://www.sunrain-records.com/catalog-2910.html


18歳、愛媛から出てきたという彼は、MONSTER BASH(四国ですから!)
などには遊びに行っていたけれど、
ライブハウスの閉鎖的な空気がどうも苦手だと話してくれました。
けれど、与えられたものをただ受け入れることには強い違和感を覚えていて、
とにかく面白いことはないか、と思い、スタッフに応募してくれたそうです。



さて、空けて土曜日、nano BOROFESTAが始まります。
午後2時から10時頃まで、1階と2階に設けたステージを交互に使っての総勢13組が演奏を繰り広げるイベント。
70人入ればぎゅうぎゅうのnanoですが、2ドリンク代1000円のみの入場無料ということもあり、
2日で200人近い来客がありました。


ぼくらは駐車場に椅子をならべ、休憩場所として開放、
さらに物販ブース、カレーの販売、そして受付ブースも駐車場に出しました。
本番中のいろんな仕事も、有志のスタッフで分担してイベントを進めるのですが、
集まってくれたスタッフは、(昨年までの経験者も来てくれていたものの)
昨日今日会ったばかり、互いに初顔合わせの人たちが多かったように思います。
けれど、どの部署も相談し合ってシフト表を作り、
ライブを見る時間と仕事に就く時間をうまく廻していました。


金曜日にぼくが話していた大学生の彼は、受付担当になりました。
予約などもないので、お客さんから1000円を受け取りドリンクチケットを二枚渡す、
来場者数を正の字で記入していく、という作業内容だったのですが、
それでも来客が午後8時すぎまであり、炎天下のなかなか大変な部署だったと思います。


一日が終わり、スタッフと出演者が入り混じった打ち上げを2階で行ったのち、
帰り際に、今日、どうだった?と聴くと、わりと忙しくて、楽しかったです、
という言葉が返ってきました。

ライブ見た?と尋ねたところ、
見ました。初めて見る人たちばかりだったけど、いいバンドいるんですね。という返事。
初日のトップバッターを務めてくれたSugars Campaignが特によかった、と話してくれました。


(Sugars CampaignのMYSPACEはこちら↓)
http://www.myspace.com/sugarscampaign


2日間のイベントの間にはいろんなことが起こり、
どのバンドもいい演奏でしたし、お客さんの顔もみな楽しそうで、
よかったことを挙げ出せばきりがないのですが、
一番印象にのこったのは、この、帰り際の彼のことばです。


多忙な日常、過剰な情報の中ではどうしても"とっかかり"だけで物事を判断しがちですが、
面白いことは、丁寧に探せばきっと見つかるもので、
権威やネームバリューにこだわらず、面倒くささや非効率さを馬鹿にせず、
ただ"飛び込んでゆく"という好奇心を忘れてはいけないー
そんなふうに、教わった気がしました。


ちなみに、連日ライブも打ち上げも大盛り上がりでして、
今朝出勤してみると、奇妙礼太郎くんと長州力(十代暴動社)くんが、
床に転がって眠っていました。
(起こしてはいけない、と思い、近所の喫茶店で仕事をすることにしました)