山本達久vol.26
オオクボT氏がご来店!福岡土産に博多通りもんを頂きましたので、早い者勝ちでお店に置いております!
オススメ商品!
フィッツ・エララルド/The very air seems replete with humming and buzzing melodies
「モスクワ発、今、最もブリリアントなロシア・エレクトロニクス!!」
Fitz Ellarald (フィッツ・エララルド)は、モスクワを中心に活動している、ロシアを代表するエレクトロニクスのアーティスト/DJ、Vladislav Dobrovolski のソロ・プロジェクトです。90年代初頭よりシンセ・ポップバンドを経て、コンピューターや様々なアコースティック楽器を組み合わせ、演奏してきました。「The very air...」に収録されている作品は、ロシア製シンセサイザーや楽器による、ライブ・インプロヴィゼーションとスタジオ編集 によって構成されたものです。ロシアのFenneszとも言うべきFitzのサウンドは、独特な音響風景やロシア・アバンギャルド直系の質感を持ち合わせ、欧米のエレクトロニクスとは一線を画します。単に音楽を方法論で片付けることのできない好例だと言えます。そのサウンドからは、ロシアの冬の風景や空気感を容易に感じ取ることができるでしょう。
フィッツ・エララルド: テープ、プログラミング、ギター、ベース、シンセサイザー / C & P 2003 amorfon
先日より、異能スチールパン奏者の町田良夫さんが主宰するエクスペリメンタルでエキゾチックな音楽レーベル、amorfonの取り扱いを始めたので色々サンプルを聴いているのですが、どれもかなりおもしろく、これからしばらく紹介していこうと思ってます。
で、このCDですが、テープコラージュやサウンドアート、エレクトロニカの質感は勿論なのですが、物凄く冷徹で冷たい質感なのにどこか柔和で落ち着いている感じが不思議で、お国柄(ロシア)を感じずにはいられません。あまりメディアに露出しないロシアのシーンですが、このレーベルはそんなメディア露出の少ないお国柄のアーティストの生活に迫る感じのリリースを続けておられるので、非常に興味深いです。
少し試聴!
http://www.amorfon.com/HTM/AMO001J.HTM
店には無いオススメCD!
山本精一が5年以上の歳月をかけ、緻密な作業を繰り返して完成させた、真の意味でのソロ・アルバム。明確なリズムがなく、空間の中を電子音やパーカッション、ギターなどによる細かい粒子のような音が無数に漂い、それらが集積してひとつのリズムを形成していくという、タイトル通りあいまいで抽象的な音だ。だがそれだけに、曲によって風のせせらぎや水の流れなどを思わせるなど、とてもイマジネイティヴな音楽でもある。特にラストの「Mantral」は、光の放射のようなシンセサイザーが空間を埋めつくし、ユートピアに連れて行かれたような夢幻の音世界を築き上げている。手法にしろ音像にしろ極めて斬新(ざんしん)で、既存の音響系やアンビエントに対する、彼のひとつの回答ともいえるだろう。(小山 守)amazonより
一曲目のプチプチノイズ後の一音目から最後のマントラルまでぶっ通しで最高の純音楽です。数々の面白アンサンブルと、山本さん独特の、複雑なのにキャッチーなメロディとが数々のミラクルで昇華してそうな謎も垣間見えるこれぞ名盤だと思います。
明日はコレくんがフル勤務です!
山本達久