ゆーきゃんは

Kレーベルが大好きでして、
昨夜パーフェクトミュージック社員・片山さんと飲みに行った席でもなぜかKの話で盛り上がっていました。

吉田さんのキャルビン・ジョンソン好きは以前から知っていたのですが、もっとKを!というわけで一昨日、7e.p.から出ている日本盤たちを更に入荷!
どんなタイトルが入荷したのかは、ホームページのNEW ARRIVALを見ていただければ分かります。
(ちなみにK以外でも7e.p.のオススメタイトルが入荷しています)

なかでも今日紹介したいのは、これ。

The Microphones / The Glow Pt. 2
\2,730- / LABEL:7.e.p. / CD - 海外


このフィル・エルヴラムというアーティスト、マイクロフォンズ名義では2000年台前半までリリースを重ねていたのですが、
現在ではマウント・イアリという名義で活動しています(ちなみにマウント・イアリのファーストアルバムはKではなく自主レーベルからのリリース)。


90年代の特徴的なサブジャンル"LO−FI"を体現するような彼の音楽は、その後興ってくる2000年中期以降の"フリーフォーク"の先駆けでもあると思います。アニコレしか知らないという人にもこの人はぜひ通って欲しい。


なかでも、とくにオススメなこのアルバムが、"メインストリームに支配されない良質な音楽を紹介する"ことをコンセプトとした米インディメディア・サイト=Pitchforkで、2001年のアルバム・オブ・ザ・イヤーを獲得し、大絶賛を浴びたザ・マイクロフォンズの最高傑作。通販で買って、めちゃくちゃ影響受けました。


7年のときを経て、ついに日本盤となって登場。


つぶやくような頼りなげなうたからも、ディストーションのかかったフィードバックすれすれのギターからも、うたごころが溢れてきます。
自分自身の手でこだわりぬいた(けっして高い機材をそろえるとかそういうことではなく)アナログレコーディングも、このひとにしか表現できない奇跡的な音像に。
今回の日本盤は20曲におよぶ未発表曲&未発表ヴァージョンを収録した『Other Songs & Destroyed Versions』との2枚組仕様となって、不完全さや未完成さも込みでそのまま音楽にしてしまうフィル・エルヴラムの”人間”を浮き彫りにする気がします。


日本盤発売記念で来日してくれないかなー。7年前のアルバムのリリースツアーなんて無理かなあ。