今日は
mojocoという若者たちの3曲入りCD-Rが入荷しました。
高知県出身の二人組、mojocoと書いて「モロコ」と読むのだそうです。
曲が抜群に良いです。
このひとたちは、たぶん、純粋培養です。
小さな街、
大きな空、
レンタルしたり買ってきたりしてかき集められたCDたち、
ラジオから聴こえてくる音楽、
むさぼるようしてに読んだ音楽雑誌、
自転車で、歩いて帰る道の途中で口ずさまれたメロディ、
そんなふうにして大事に大事に作られた音楽細胞が、
からだじゅうにぎっしり詰まっているのだと思います。
とても大らかで、素朴で、それでいて野暮ったくない丁寧に作られたポップミュージック。
音楽ジャンルの「ポップ」っていうのは、総合種目なんだ、メロディーがあってリズムがあってハーモニーがあって声があってことばがあって演奏がある、そのどれもが欠けたら駄目で、その全部で勝利をもぎ取らなくちゃならないんだ、だから難しい、でもだから面白いんだ、
と、むかし先輩ミュージシャンが僕に教えてくれたことがありました。
mojocoを聴いて思い出したのは、そのことば。
誰かに媚びたり、キャラクターで押したりすることよりも、
ほんとうに大事なのは音楽のよさなんだ、
良い音楽を作って、伝える。ほかのこと全部はそのためにあるんじゃないかな。
そんなふうに思いました。
明日からツアーに行ってきます。
東京での初めての夏、初心に帰って18切符で名古屋とか神戸とか、
これまですこし遠かった場所にも行こうと思っています。
面白い土産話ができるといいのですが。
ゆーきゃん