いつのまにか秋らしくなりました。
僕の生まれた富山の、北代という村では、たしか今日が秋祭りの日です。
中杉通り朝顔がまだ咲いているのですが、夏を惜しむ感じがちょっと切ないです。

そういえば山形の夜はTシャツだと寒いくらいでした。

今日は新譜の納品が二件。好対照な二枚です。


まずは、四国のデュオmojocoのデビューミニアルバム。

彼らの音楽の中にある若さは、
屈折した感情や暴力衝動ではなくって、
もっと感傷的で自転車を漕ぎながら訳もなく泣いてしまうような、それです。
田舎の空気のやさしさと、
緩やかに流れる時間をたくさん吸い込んで育った感受性が実ったら、
こんなふうになるんだろうというお手本のようなピュアなうただと思います。


メンバー手刷りのトートバックと、ライブDVDを特典につけてもらいました。
ライブDVDは空気感がきれいに伝わってきて、とても素敵でしたよ。



そしてその30分後に納品されたのが、大阪のmasterpeaceと岡崎のstrike outのスプリット。

こちらは、憤りと抗議と信念の一枚です。

masterpeaceは京都時代に友人から最初に教わったハードコアバンドのひとつでした。
(とはいえ彼らはクダラナイジャンルノカベヲハカイスルハードコアなので、僕が最初に抱いたハードコアの概念は少し間違っているのかもしれませんが)
コトバがまっすぐで、染みます。
Do itで、まっすぐな音楽って、なんて素晴らしいんだろうと改めて実感したばかりのところに聴いたせいか、
とくに今日はがーんと来ました。
strike outも初めて聴きましたが相当かっこいいです。Less Than TVのスプリットは、ほんとに面白い。


しかし立て続けにがらっと違った音楽に出会って、それをこうして誰かに伝えて、
いまさらながら不思議な職場で働いているなー、と思います。
そして、いったい何が"音楽"を成立させて、人の心を揺さぶるのか、
考えても分かりませんが、だから素晴らしいんだろうと。


いつも繰り返していますが、サンレインの商品の大部分は試聴可能です。
店内のスピーカーで、大爆音で、カウンターでビールを飲みながら、聴けます。
買わないと決めているものでも「あれ聴きたいんだけど!」とか言ってくださって構いません。
知らない音楽や、知りたい音楽を、探しに来てください。



さて、店じまいしようかな・・・