乾燥してきて、良い感じ。

今日はWE ARE!、そしてまたまたDAVID BAZAN(これ、クセになるわー)などを良メロものを回しまくり、
そしてたどり着いたのはオオクボ-Tなんです。
これ、やっぱり聴いといた方が良いと思います。
また引き合いに出してあれですが「ツインピークス」で赤いカーテンの部屋で小人が踊ってるシーンあるじゃないですか。
ストーリーが進むにつれ夢の世界か現実の世界かわからなくなるあの部屋、ですが。
もしくは、ぼーっと何も考えずに歩いてたりチャリンコこいでると、ふと鼻歌混じりの空想世界に入り込むことがあるじゃないですか。
ああいった世界なんです。
音楽を聴くためのフォーマットなのかもしれない。CDとは。
がしかし、こういった音だけの映像世界を聴くのも楽しいものです。
メタル説法、メタル漫才とか紹介されてるかもですが、実はそれはちょっとこの絶妙なニュアンスを伝えきれていなくて、
例えば、ピンクフロイドの「狂気」の冒頭のサウンドコラージュ(っぽい音世界?)や、音楽にカットアップ技法を持ち込んだ、マークスチュアートのファースト作、なんかに近い世界なんです。
確かにメタル風のギター音が聴こえたりしますが、それはこの世界の一要因でしかなく、
主にはオオクボ-Tの声(様々な人格が出現します。動物化・妖怪化している場合もあります。)と独特の言語(日本語が主です)で、構成された大変イマジネーション豊かな「音の世界」なのです。
これが前衛音楽のレーベルからリリースされていたら、確実に新宿タワレコの9階のニューエイジの棚に陳列されるでしょう。
ロックのレーベルからこの作品が出る、というのも快挙ですが、
レジデンツだって、フランクザッパの「Uncle Meat」だって、ロックの方からの提示なわけで、曲になってなければCDじゃない、といった観念自体を捨ててみるべきだと思うのです。
Headzがリリースした「HOSE」が好きだった方や、倉地久美夫の諸作が好きだった音楽ファンにはジャストなのは言うまでもありません。
是非とも。
間違いなくこれは傑作であり、09年の大問題作なのです。