【新入荷】
All The Frogs Are Our Week End / flop
http://www.sunrain-records.com/catalog-2907.html


昨夜、アバンギルドへ「ふたつのうた」という企画を観に行ったのですが、
京都なのに出演は石橋英子×mmmという組み合わせでして、なんだか不思議な気がしました。
石橋さんは残念ながら間に合わず、着いた時にはちょうどmmmが始まるところ。
いいライブでした。最後二曲、石橋さんと二人での演奏がとくに素晴らしかったです。


石橋さんの弾くピアノは、「うた」に対してとても有機的な反応をします。
まずこえを聴き、メロディを聴いて、
それからそれに対して返答したり少し彩りをそえたりという
彼女の耳の良さや心配りの細やかさ、そして反射神経のなせる技なのでしょうが、
あの「石橋さんだ!」とすぐに分かってしまう独特の音色(タッチ?)は、なんなのでしょう。
楽器を楽器以上に扱うことのできるひと(これはきっと山本達久のドラムにも言えると思います)には、
演奏を聴いているそばらから、尊敬の念が湧きあがってくるのを抑えられません。


石橋さん参加作品はサンレインでもたくさん取り扱っているのですが、
京都で聴いた、ということもあり、京都のレーベルFMN SOUND FACTORYからリリースされたこのCDをお勧めします。


石橋英子&Gianni Gebia&Daniele Camarda / MABOROSHI
http://www.sunrain-records.com/catalog-2317.html


石橋英子がシシリアのサックス奏者GianniとベーシストDanieleと3人でフランスで録音した1枚。
おそらく彼女の代表曲と呼んでも差し支えないであろう「よだかの星」なども演奏されています。
Gianni氏は大友良英さんとも一緒になさったことがあるそうです。インストはもちろん、
うたがある場合も「伴奏」という関係に終わるはずもなく、
楽器と楽器、声、そしてことばを「響き」にまで還元して、そこからお互いの関係を構築したり揺らしたりしてゆく、
という、自由で、上品で、スリリングで、なんとも風通しのいいポップミュージック。
「うた」が楽器で、楽器も「うた」である、ということがこんなに自然であるなんて!!


ふと思い出して聴き返し、「やっぱりいい」と思うのは本当に良いってことなんじゃないかと、しみじみ思いました。


これは、GianniとDaniele両氏が来日したときの、旧グッゲンハイム邸でのライブの模様です。
まるで、映画を見ているかのよう。