音楽を楽しむと言うこと

サンキュー

台風凄いですね。
と言う書き出しのブログが今日は一体何個インターネット上にアップされたのでしょうか。
しかしホント凄かったです。本日やっとショップカードが出来上がったのでこの台風の中いろいろなライブハウスやカフェやレコード屋さんに配布をお願いしてきたのですが、外を歩いているときに突風にあおられて傘が支柱の真ん中で真っ二つに折れると言うアクシデントに見舞われました。
おかげでビッショビショになってしまいました(涙)。

まぁ、そんなことはどうでもいいのですが、昨日、吉田さんをまんまと騙してw渋谷にTHE SLITS x ADRIAN SHERWOODのライブを見に行ってきました。コレが実に素晴らしかった。元祖ガールズ・パンクバンドであるTHE SLITSは、オリジナルメンバーはVoのアリ・アップとBaのテッサだけであとはそこらへんにいた女子大生って感じの若い女の子たちをサポートメンバーに従えて登場。これがまた演奏力がホントにひどい状態で、ギターの子もキーボードの子もまともに弾けてるところがほとんど無く全体の演奏も明らかにフロントアクトのKILLA SISTAのほうが三倍はうまいって感じ。ところが、こんな演奏力にもかかわらず、アリ・アップは会場内にいる誰よりもその場所にいることを楽しんでいて、その楽しみ様がオーディエンスにも伝播して自然と1500人はいたであろうお客さん、みんなが笑顔になっていた。その笑顔が相乗効果になってアリ・アップの自由さ加減がヒートアップして、ステージ上で着替え始めるは、お尻丸出しになってキーボードの子に写真撮らせるはの大はしゃぎ。ルールや社会常識に縛られないで自由にパンクに生きるってこういうことなのねって、何だか納得させられてしまいました。初期パンク勃興時の76年当時からこの人たちは一貫してこういう生き方をしてるんだなーって思うと、ヘッタクソな演奏にも妙な説得力が出て、音楽を楽しむ姿勢って言うのをあらためて学んだ気がします。

そこでガールズパンクバンドつながりということでこの一枚を紹介しようと思います。

サンキュー / ワン・ツー・サンキュー! / CD

MOGA THE ¥5、YELLOW MACHINGUN、exリトルフジコなどという錚々たる肩書きを持つ面々が集った大阪のガールズパンクバンド「サンキュー」の1st フルアルバム。これがキッチュでポップでへっぽこで、でも実はハイセンスなメロディーラインが聴くものの耳を虜にします。ラモーンズLIKEな疾走感と、意外と骨太なグルーブはギャルバンファンだけに聞かせておくのはもったいない!この盤からも音楽を心底楽しんで演奏している顔が思い浮かびます。

楽しい気分になりたいときは迷わずこの一枚をお薦め!!!!

佐野ヒロシ